怒るということ


以前の私は人に対して怒ってはいけないと思っていました。
子どもに対しても・・・。
子どもに対して怒ることはあったけれど、怒った後、自己嫌悪に陥りました。
自分が怒ることを許せないでいると、他人や子どもが怒ることも許せなくなります。
多分他人にも「怒っちゃいけないよ。」と話していたんだろうな・・・と思います。


夫は自分の機嫌で私や子どもを理不尽に怒ることがあります。
機嫌が戻れば普通の人。
それが子どもには理解できなくて、ただ怒られることの恐怖だけが残ってしまい、それがきっかけで息子は学校へ行けなくなったようです。
(ただ、原因はそれだけではないと思います。
思春期の彼の心の中には色々なものが渦巻いているのだと思います。)
そして私も同じように怒りを理不尽にぶつけられることで、「怒っちゃいけない」という枠ができてしまったのかもしれません。


ある方に「怒ってもいいんですよ。」と言われた時、びっくりしました。
「どんなに悟りをひらいた聖人とよばれる人でも怒ります。そんな人ほど怒り方はすごいものです。でも要はその後の方が問題なのです。怒ってもその後すぐに自分の軸に戻ればいいのです。」
そう言われ、その時にガチャンと枠が壊れたような気がしました。


それからは自分の中にある怒りと上手にお付き合いができるようになったと思います。
怒りが現れたら、無理に押し込めるのではなく、客観的に怒りを持っている私を見るようになり、怒りを持つことを許せるようになりました。
そして夫の理不尽な怒りへの対処も変わってきました。


今まで何度か息子の受けた傷のデトックスのお手伝いをしました。
私の枠が外れたことで息子も変わってくるかもしれません。
でもこれは息子に与えられた大きなテーマ。
必要がある時は手助けし、そっと応援していこうと思っています。